2014年09月20日

機会を活かせ

今週のホーライ製薬は「臨床研究に関する倫理指針」の改正案に関する意見募集の結果について、だけどさ、これは所謂「パブリックコメント」募集の結果です。

事前に臨床研究に関する倫理指針の案を公示して、皆さんから意見・質問を募集したということ。

結構な数の質問・意見が寄せられている。

でも、こういう(パブリックコメントの募集)制度は実は、つい最近始まったものだ。

特にネット上に公開して、意見を求めるスタイルは。

「パブリックコメント」について「総務省」のページによると、以下のとおりです。
   ↓
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/tetsuzukihou/iken_koubo.html
   ↓
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意見公募手続とは、行政機関が命令等(政令、省令など)を制定するに当たって、事前に命令等の案を示し、その案について広く国民から意見や情報を募集するものです。

これは平成17年6月の行政手続法の改正により新設された手続です。
 
なお、これまでは「規制の設定又は改廃に係る意見提出手続(平成11年閣議決定)」に基づいて意見提出手続(いわゆるパブリック・コメント手続)が行われてきましたが、行政手続法に意見公募手続の規定が設けられ閣議決定の趣旨が引き継がれたことから、平成18年4月1日にこの閣議決定は廃止されました。

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ね? たった、ここ十数年のことなんだよね。

でさ、思ったんだけどさ、昔はどうしていたの? ということ。


きっと昔は「有識者」とか「関係者」だけ集めて意見を聴いたり、場合によっては、製薬協などの傘下の会社に意見を求めたり、とても限定された人を対象として意見や質問を受けていたんだろうね。

今も、そういう形式が残っていることもある。(まったくゼロから案を作るような場合は特に。)


「答申GCP」が公表された当時はその名前のとおり「当局」が「審議会」等に「具申」して、その「答申」としてガイドライン等ができていた。



今はよくなったよね。

上記の臨床研究の指針などに寄せられた質問や意見は、昔は「無視」されていたのだからさ。

今は、どのような立場の人であっても公平に意見を言える機会が与えられている。

だけど、今だに、「社内」で「こういう案のこういうところは何も変わらない」などとブチブチ、グチグチ言っている。

それは反則です。

言いたいことは、公に向かって、言ってください。

そんな愚痴を聞かされる部下や同僚の身にもなってほしいものだ。


現代はネットの時代でもある。

ネットでパブリックコメントが求められる時代。

そういう機会を与えられているのに、そういう機会を知っているのにその機会を使わずに「グチグチ」言っている人は潔く口を閉じて欲しい。

愚痴でも何でも、パブリックコメントに言ったらいい。

或いは、自分で行動を起こすとか。

ブログを作って、そこで自分の主張を堂々と主張すればいい。

ツイッターでもいい。

(ただし、その主張が受け入れられない場合はブログやツイッターが炎上するか、全く無視されるけれどね。)

そういうことが怖い人は、自分の寝室でひとりで愚痴ればいい。(パートナーがいない時に。)

地面を掘って、その穴に向かって叫んでもいい。(その場合は近くの木が聴いていて、その木で作られた笛が勝手にあなたの愚痴を言い出すことにご注意を。)


かつてパブリックコメントに「治験を検索すると高額バイトの治験しかヒットしない現状を変えて欲しい」と厚生労働省に訴えた人がいたけれど、その人はその後、自分で行動を起こして、「正しい」治験の情報をツイッターやブログで流しているだろうか?

posted by ホーライ at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 製薬業界の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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