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http://www.jpma.or.jp/about/guideline/
上記を見ると、会社によって、お金の使い道の分類方法が若干違いますが、臨床試験(治験)にかかる費用が50億円から100億円ぐらいですね。
1年で、です。
日本の製薬産業−その規模と研究開発力−
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http://www.jpma.or.jp/about/issue/gratis/guide/guide12/12guide_08.html
「あらゆる製造業のなかでもトップクラスの研究開発費比率」ということで、売上高の12%ぐらいが研究費に回されています。
日本にある全ての業種の中で、これだけ研究開発費にお金を回している業界はありません。
製薬業界で働く人としては、これらの金額は知っておく必要があります。
「製薬企業に対する治験の現状アンケート調査結果」の「2013年度版」を見てみましょう。
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http://www.jpma.or.jp/information/evaluation/allotment/pdf/140320chikenenquete.pdf
「1症例あたりの治験費用」は平均で160万円です。
例えば、フェーズ3で500人程度の治験ですと8億円となります。
こんな治験が社内で3本も走っていれば、合計で24億円です。
なんというか、慣れてしまうと「ふ〜ん」ですが、やっぱり、じっくり考えると凄い金額ですね。
この費用は直接費用だと思いますので、本当は、さらにこれらの金額に、あなたの人件費が合算されるわけです。
これはもう、天文学的数値になります、というほどではないですが、相当なお金になります。
製薬会社としては、これだけのお金を早く取り戻したい、ということで、1日でも早く市場に出すために海外で治験が進む、という構図の説明はいろんなところで行われています。
まぁ、会社の都合のことまで、いち社員の僕たちにはどうこうできませんが、それでも、自分の人件費ぐらいは無駄にしたくないですよね。
あなたの年収が500万円だとします。
これを日額に直すと(365日で割ると)、13698円です。
時給に直すと(24時間で割ると)、570円です。
どうです?
1時間、無駄話をしていると、570円が流れていきます。
年収が800万円になると、913円です。
たいした金額ではないと思われるかもしれませんが、これららも、本来は、新薬の開発費として計上されるわけです。
今日の話は新薬の開発費、ということですが、そこには、あなたの貴重な人生の1ページも含まれる、ということを忘れて欲しくないのです。
そう考えると、「無駄」なことはしたくないですよね。
会社としても、社員に「無駄」なことをさせたくないでしょう。
でも、よ〜〜〜く、考えると、無駄ことってありませんか?
ひょっとしたら、「よ〜〜〜く考えると、ど〜〜〜〜でもいいこと」にあなたの貴重な時間を費やしていませんか?
その無駄を省いて、次の仕事に回すか、あなたの自己成長に時間を回しましょう。
仕事を「緊急度」と「重要度」で分類すると、もちろん、「緊急度」が高くかつ「重要度」が高い仕事を誰もがやります。
でもって、次にとりかかる仕事は、大抵のひとが「重要度」はあまり高くないけれど「緊急度」が高い仕事をやります。
「お〜〜い、これを明日までにまとめておいてくれ」的な仕事です。
「緊急度」も低く、「重要度」も低い仕事は、とりあえず、無視しましょう。
大事なことは「緊急度」は低いけれど、「重要度」の高い仕事です。
このケースの代表例が、「あなた自身を成長させる」仕事です。
自己啓発は緊急度はあまり叫ばれませんが、重要度は高いですよね?
そこまでは、誰もが認識しています。
でも、重要ではないけれど、緊急度が高い目の前の雑務的な仕事を右から左に流すことで精一杯になって、自己啓発を忘れてしまいます。
今日の結論です。
新薬を世の中に出すには膨大なお金がかかります。
その中には、あなたの人件費も含まれています。
そのお金を回収するために、製薬会社は薬価を高くしたいと思っていますし、より早く回収するために海外で治験が進み、重要な薬のドラッグラグの原因になっています。
あなたの時給は570円ですが、その人件費は積もり積もって年間500万円ぐらいになります。
そのお金は緊急度は低いですが、重要な仕事である「あなたの自己啓発費」に回しましょう。
(まとまりのない結論だな・・・・・・・)
でもね、本当のことを言えば、あなたの貴重な人生の1秒なんて、お金に換算できないほど、貴重なものなんですよね。
僕がいくらお金を積んだとしても僕は二度と20歳代に戻ることはできません。
そんなあなたの貴重な時間を大切にね。
(このブログの記事が、あなたの貴重な時間を無駄にしてないといいのですが・・・・・・・。)
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