で、「臨床研究・治験活性化5か年計画2012 アクションプラン」を見ていると、20年近く前に会社でやった「リエンジニアリング」を思い出してしまいます。
そのリエンジニアリングプロジェクトでは、まず、社内の治験に関連する問題点を抽出し、そして、その問題点を解決するための解決策を考え、それを実行する、というもの。
普通、こんな時、外部の「コンサルティング会社」に入ってもらって、プロジェクトの推進を手伝って(というかリード)もらう。
すると、スケジュールがまず提示され、いつまでに問題点を抽出し、いつまでに解決策を考え、いつから実行するのか、ということを検討するよう命じられる。
プロジェクトメンバーは、いろんな部署から選ばれた人で、その人たちは普段の自分の仕事をしながら、この「余分な」プロジェクトの仕事をしなければならないので、大変なのだ。
そして、プロジェクトメンバー以外は「なんか、やっているみたいだけど、俺、知らん」とか「リエンジニアリングとか言って、私の余計な仕事を増やさないでね。」とか言われて、踏んだり蹴ったり。
スケジュールがとにかくタイトなので、「とりあえず」的な解決策を提示して、それで終わり、なんてことも無いことも無い。
解決策を実行したはいいけれど、本当に解決策になっているのか調べなかったり、下手すると「やりっぱなし」になる。
特にこういう臨時的なプロジェクトでは解決策を提示したら、あとは「解散」するので、実行できたかどうかを確認する責任者がいなかったり、本当に効果があったか分析する人もいないなんてこともある。
「臨床研究・治験活性化5か年計画2012 アクションプラン」では、そのようなことがないようにお願いしたいです。
(もちろん、そんなことはないでしょうが。)