製薬業界としても、国民の信頼回復に動いています。
たとえば製薬協から次の通知が出ています。
「製薬企業による臨床研究支援の在り方に関する基本的考え方」
↓
http://www.jpma.or.jp/event_media/release/pdf/20140422.pdf
治験では、治験依頼者、治験責任医師等、CRC、被験者のそれぞれが信頼関係を要求されます。
一か所でも信頼関係が崩れたら、治験として成立しません。
モニターの皆さんはCRCの方と信頼関係を構築していますか?
では、信頼関係はどうすれば構築できるでしょうか?
あなたは、どんな人なら信頼しますか?
約束を守る人。
真摯な態度を取る人。
嘘をつかない人。
常識的な行動を取る人。
時間を守る人。
話をよく聞いてくれる人。
どんな人とも誠実に付き合っている人。
・・・・・・など等。
逆に、あなたはCRCの方を信頼していますか?
こちらが信頼していないと相手からも信頼されません。
今、私たち製薬業界は信頼を失いつつあります。
今、私たち製薬業界は『瀬戸際』に立っています。
よくよく考えると、GCPはいくつもの「事件」(ソリブジン事件等)で改定、強化されてきました。
これは『恥』の歴史ではないでしょうか?
「事件」→「法律の強化」→「事件」→「さらなる法律の強化」・・・・・・・・。
まるで、幼稚園です。
そんな業界で働いている僕たち。
他人事と思って働いていませんか?
恐ろしいことに、それは決して、『他人事』ではありません。
私たちの足元が、今、まさに崩れかけているのです。
私たちは、それを食い止める努力が必要です(それも相当な)。
首まで泥沼にはまり込む前に。
規制当局の人たちは私たちを信頼して新薬の製造販売申請のデータを見ます。
患者は医師を、CRCを信頼して治験に参加します。
その根本的な信頼関係が、今、崩壊しつつあります。
『新薬』の主成分は『信頼』です。
お互いを攻め合っている場合ではありません。
私はあなたを全面的に信頼しています。