選手の方は、お国に関わらず、自分の力を思う存分、発揮してくれるといいなぁ、と思います。
人間って、「本番に強い人」と「本番に弱い人」がいますね。
「プレッシャーに弱い」というのが昔の日本人選手の常でしたが、最近は、「楽しみながらやりたい」と余裕の発言をする若い選手が多いので、頼もしいと思います。
でも、本番で自己記録を更新することはまだまだ難しいようで。
かつて「セルゲイ・ブブカ」という棒高跳びの選手がいました。
彼は現役選手時代に世界記録を35回(屋外17回・室内18回)更新していて「鳥人(ちょうじん)」と呼ばれていました。
世界で6m08cmより高く跳躍した選手は彼以外には、まだ現れていません。
世界陸上では、第1回ヘルシンキ大会から第6回アテネ大会まで6連覇という偉業を果たしています。
彼のどこに「本番に強い」という源があったのでしょう?
彼の言葉に「僕が持っているものは、すべて努力によって手に入れた」というものがあります。
古めかしい言葉ではありますが、やはり「努力」なんですね。
地道な努力を「スマートじゃない」として嫌う風潮が最近はありますが、そんなこと知ったこっちゃない、のです。
イチローにしても松井にしても、はたまた将棋の羽生にしても「天才」と言われている人であればあるほど、「日頃の努力」が半端じゃありません。
「一夜にして有名」になるにはその夜の前に364日の努力した夜が必要なのです。
「一夜にして英語がペラペラ」なんてありえません。
iPS細胞の山中伸弥博士もSTAP細胞の小保方(おぼかた)晴子さんにしても「ひらめき」だけで偉業を達成したとは思えません。
失敗にめげずに諦めず努力を継続した結果でしょう。
小保方さんは、かつて科学誌「ネイチャー」に「何百年の細胞生物学の歴史を愚弄している」とまで否定されたことは有名になりましたよね。
それでも彼女は諦めませんでした。
私はもう15年以上、モニターの教育を担当していますが、「できるモニター」になる人は、例外なく「努力家」です。
すごいのは努力をしているふうを見せないということだけです。
あなたも「鳥人」になれる唯一の方法は「努力」です。
努力は嫌いですか?