2013年10月11日

いい汗を流そう!

新しい薬を創るのに、いったい、どれだけのお金がかかるのだろう?

いったい、どれだけの年月が必要なのだろうか?

・・・・・・という質問の答えは、このブログを読んでいる人には自明なことだようね。

シーズから探索して、厳しい非臨床試験を通過して、治験薬となる。

モニターやCRCは治験薬が「医薬品」になる最後のステップを担っている。

もし、自分がシーズを探した基礎研究者だったら、どう思って、モニターやCRCをやるだろう。

きっと、「絶対に薬にしてやるぞ!」という気概と情熱を持ってやることだろう。


もちろん、今のモニターやCRCに気概と情熱が無いとは言っていない。

シーズから関わってきた人に比べて、の話だ。


でもさ、なんか、心の隅で、諦めていることない?

こんな治験薬、きっと承認されないよ、とか、万が一にも思ったことがありません?


まぁ、やむを得ない、という面も否めない。

プロトコルを渡されて、「はい、この治験薬の開発をやって」と言われるのと、「これは、自分が5年もかかって山の奥のカビから見つけたものだ。絶対に市場に出すぞ」と思っている人では温度差がある。


そんなシーズから関わってきた人と同じ気概、情熱を持てとは言わないし、それは不可能だと思う。

でも、せっかく、その治験薬と出会ったのは「運命」なのだから、「絶対に治験を成功させるぞ」というぐらいは思ったほうがいいよね。

特にCROにいると、自社で開発してきた治験薬ではないので、製薬会社のモニターと比較するとちょっと熱量が少ない。(本当は、それではいけない。)

「仕事」はやることに意義がある。

やるからには、全力でやったほうが、爽快だ。

せっかく運命のいたずらで、その治験薬を担当することになったのだからら、その治験薬がどうやって発掘されたかを調べるといい。(治験薬概要書にも概略が書かれているけれど、当の本人から聞くほうが100万倍もいい。)

きっと基礎研究の人たちの汗がにじみ出ているはずだ。


僕たちも「いい汗」を流そうよ。



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posted by ホーライ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 治験の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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