●「治験に係る文書又は記録について」(厚生労働省医薬食品局審査管理課:平成25年2月14日:事務連絡)
↓
http://www.jmacct.med.or.jp/plan/files/gcp130214.pdf
昨年の暮れから立て続けにいろんな通知類が出て、大変ですね。
ついていくのに僕なんて「ヒーヒー」言っています。
近々に出そうなのが「統一書式の変更」ですね。
製薬業界の会社(CRO、SMO含め)はきっと各社様々な対応をとっていることでしょう。
新しい通知が出たら「説明会」をタイムリーにやっている会社。
各個人に任せている会社。
「ふ〜〜ん、こんな通知が出たんだ」とか「おい、GCPが変わったらしいよ」「へ〜、そうなんだ」で終わりという会社もあるでしょう。
「すぐにSOPの改訂にとりかかろう!」とか「この通知を利用できる戦略は?」という会社もあるでしょう。
はたまた各種通知のグレーゾーンに関して「会社」としての「方針」を決めている会社がある一方で、同じ会社内でもチームによって「方針」がバラバラという会社もあるでしょう。
困るのは「現場に出ているモニターやCRCやQC」の方です。
「決めない・決められない」というのが日本の政治・官僚・役所・企業に共通する特徴です。
「誰が決めるのよ? 俺は責任取りたくないから決めないよ」とかね。
責任を明確にしないのも日本人の特徴かな。
逆に「上が決めないと動けない」というのも問題です。
上が決めないなら、自分で決めて行動しましょう。
大丈夫。
問題が発生しても、それは「決めない上層部」の責任ですから。^^
ただし、自分で決めるためには「考える」ことです。
ロジカルに考えていきましょう。
昔話で恐縮ですが、ICH-GCPが導入され、「答申GCP」が出た頃(はるか昔だ)、僕は勝手に「GCP解釈委員会」というのを社内に作り、「グレーゾーン」の対応方法を自分で決めて(ただし、それなりに考えて)、それを文書にして、各部署の部長クラスに「これでいいですか?ダメなら意見ください」と攻めて、決まったら、それをe-メールでモニターの人たちに連絡していました。
「誰かがやってくれるだろう」とか「誰かが決めてくれるだろう」なんて思っていたら、誰もやってくれませんよ。
その「誰か」に「あなた」がなってもいいのです。(地位に関係無く。)
「しっかりと考えて決めたこと」なら、大きく外れることはありません。
説明がつけば、それで当局から突っ込まれることはありません。
突っ込まれたら「これこれ、こういう論拠で私たちはやりました」と説明すれば、大体、通ります。
問題は「社内でやり方がバラバラ」なこと。
問題は「何も考えない」こと。
問題は「何も決めない」こと。
こういことをやっていると(あるいは「やっていないと」と言うべきか)治験が終了してから「あたふた」します。
「でも、やっぱり、これは私の仕事じゃないから」と思うなら、少なくとも「決めてくれないと現場は困っています」と上層部に詰め寄りましょう。
それでも決められない上層部なら、「そういう会社にいるんだ」と諦めてください^^;
「現状維持」はこの時代、「退歩」です。
●最新の医療ニュースのまとめ
http://medical-news.seesaa.net/
●iPS細胞と再生医療ニュースのまとめ
http://horai-science.seesaa.net/
●治験と臨床試験のニュースのまとめ
http://chiken-adventure.seesaa.net/
●製薬会社のニュースのまとめ
http://horai-biz.seesaa.net/
●最新の科学のニュースのまとめ
http://horai-sciencenews.seesaa.net/
●ホーライ製薬は下記
http://horaiseiyaku.seesaa.net/
●医薬品ができるまで」は下記
http://chiken-imod.seesaa.net/
●GCPの解説(ワンポイントアドバイス)ブログ版
http://gcp-explain.seesaa.net/
●GCPの解説(ワンポイントアドバイス)サイト版
https://sites.google.com/site/gcpnokaisetsu/
●GCPの問題集(ブログ版)
http://horai-gcp-test.seesaa.net/
●GCPの問題集(サイト版)
https://sites.google.com/site/monitorcrcgcpmondai/
●基礎医学知識・薬学知識・カルテ用語の問題集(ブログ版)
http://cra-hilevel.seesaa.net/
●治験の略語集、治験に使われる言葉の解説(サイト版)
https://sites.google.com/site/chikenryakugo/
●お勧めのビジネス書(ランキングあり)
https://sites.google.com/site/osusumebzbook2/