「仕事」とは「できない理由を並べること」ではなく、「どうすればできるようになるかを考える」ことです。
GCP省令改正案のパブリックコメントに次の意見がありました。
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もともとの薬事法施行規則や医薬品GCP省令には、医師主導治験の際の安全性報告に関する記述はありませんでした。
本来、「安全性定期報告」は企業(治験薬提供者)が実施すべきであり、医師/医療機関の能力の限界を超えております。
このような規則が追加されると、医師主導治験は実質的に実施不可能となってしまいます。上記追加条文は削除していただくようお願いいたします。
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気持ちは分かりますが、仕事に対するアプローチの方法が間違っています。
「〜だからできない」とか「〜という理由で不可能だ」という言葉は、それだけで終わるとしたら、ビジネスでは禁句です。
正しいアプローチの方法は、「じゃ、どうすれば可能になるか?」「何が問題でそれができないのか? その問題を解消する方法はないのか?」です。
初めはどんな仕事でも「ほとんど不可能」「そんなことは無理」なのです。
旧GCPから新GCPに移行したときも「総括医師」が廃止されたり、「直接閲覧」が義務化されたりした時に「そんなの無理!」と叫んだ会社もありました。
また、「がんの告知」も昔は「非倫理的だ」と言われた時代もありましたが、今では逆に「告知しないほうが非倫理的」だとなりました。
「文書同意」も然り。
「そもそも『システム監査』って何よ?」なんていうのもありました。
でも、私たちはそれらを何とかクリアしてきました。
繰り返しますが「仕事」とは「できなり理由」を列挙することではなく「どうしたら可能か?」を列挙することです。