2012年11月03日

会議で必ず決めることは「決断・決定事項」と「責任者」と「締切」だ。

僕が今、何が一番、嬉しいかというと「会議がほとんどない」ことだ。

40歳前後の頃は「会議」の連続だった。

会社に行っても、自分の机にいるのは20分だけ。

あとは、いろんな会議室で、種々雑多な会議に次から次へと「ハシゴ」する、ということがざらだった。

だから会議で決まったことを実行に移せない、という本末転倒な事態が起こった。

会議を断れない自分がいけないんだけれどね。

せめての抵抗として「アウトルック」に、無理やりスケジュールを入れていた。

当時、僕が働いていた会社では臨床開発部の全員が、全員のアウトルックの「予定表」を自分のパソコンから見ることができ、「お、こいつは予定が空いているな」と思うと、すかさず、そこに会議を入れて、自動的にメールが来るという、まるで「蟹工船」のような状態だった。


そういう状態になるちょっと前の30歳後半のころ、別の会社の若手の女性社員から、こんな話を聞いた。

「うちの会社の会議、ひどいんです。いつも、話が脱線し、この前なんか、会議が終わったあと、おじさんたちが『今日は、何の会議だったけ?』と言うんです。」

僕は彼女が気の毒にと思った。

これじゃ、会議ではなく、単なる「社交場」だ。

その会社は、ある製薬会社の子会社で、親会社の天下り先だった。

こういう会社に、新入社員として入った人たちは悲劇的だ。

これが会社のあたり前の姿だと思って育つ。

(どうでもいいのだが、この女性社員から、僕は「スノボー」と「マラソン」を習った。)



会議で大事なことは、何か「物事」を決定することだ。

「今度から、効率性を考えて、モニタリング部門はこうしましょう。」と。

でも、これだけでは、まだ「決定」ではない。

「今度から、効率性を考えて、モニタリング部門はこうしましょう。そのために、誰々さんが、いついつまでに、これを実施してください。」と、ここまで来て、初めて「決定した」と言える。


あらゆる会社、組織で、物事を決定する場合、誰の責任で、何を、いつまでにどうするかを決めないと、それは「決断・決定」とは言えない。

それはただの「良き意図」だ。

決定や決断は、実行されてこそ、意義が生じる。

そのために誰が、という責任者と、いつまでにという締め切りを必ず決める。


そして、決断・決定されたことが、どれだけ実行に移されたかを必ず、定期的に、その会議にフィードバックしてもらう。

さらに大事なことは、その会議の決定者・決断者が、「現場」まで確認に行くことだ。

「沈黙の艦隊」というコミックの中で、アメリカ大統領が、太平洋艦隊司令官に「艦隊が撤退したことを自ら、確認
せよ」と言っている。


また、●「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか」(ドラッカー)の157頁にこう書いている。

「軍では、決定を行った者が出かけて確かめることが、唯一の信頼できるフィードバックであることを知っている。」


会議室で「きれいにまとめあげられた報告書」を読むだけでは、決定事項が実際に、確実に、決定されたように実行されたのか、なんて分からない。

必ず決定者が、現場に出ていき、意図されたことが実行されているかを確認する必要がある。



「医師主導型の治験を日本に導入する」と最終的に決定した人が、現場にいき、問題が無いかを確認するのが、一番、効率が良い。

一番、問題を把握できる。

これを読むといい。
  ↓
第12回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2012 会議録の中の●「医師主導治験を円滑に実施するために〜企業主導治験と医師主導治験何が違う?〜」



近いうちにGCP省令が改定されるらしい。

改定されるからには、改定の「目的」があるはずだ。

例えば、無駄な作業を減らす、とか、ICH-GCPに近づける、とか。

それが現場で本当に活かされているかどうかを確認するためにGCP改定の最終責任者は現場に出ていく必要がある。

その目的が本当に達成されたのかどうかは、「優秀な研究者」からフィードバックを受けるだけでは不十分だ。

現場のモニターとCRCに同行して、治験の流れを自ら、体験してこそ、GCP省令の改定という決断が正しかったのかどうかが分かる。

カルロス・ゴーンのように。

「治験」は「会議室」の中ではなく「現場」で起きている。



今日の話をまとめます。

●会議で決断・決定されたことは、その決定実行の責任者が決まり、実行に移されるまで「決断・決定」とは言わない。

●そもそも会議では決定事項を実行させるための責任者と期限を決める必要がある。

●決断・決定事項が正しく実行されているか、問題が無いかは決断・決定した人が現場に出かけて確かめる。


これらを実践しないと会議は、どんなに素晴らしい宣言がなされても、全て、「無駄な会議」になる。


僕が40歳前後で鬼のように参加していた会議では必ず、これらが行われていた。

議事録にも必ず「アクション事項」「責任者」「Due date」が明確に記載されていた。

次の会議では、この3つを確認するところから会議が始まる。

「で、●●君、アクション事項の3番は、今、どうなっている?」


いや、本当に会議が少なくなって、幸せだ。



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