2012年09月28日

あなたも「治験活性化アクションプラン」の当事者です

あなたは、例えば「●「臨床研究・治験活性化5か年計画2012 アクションプラン(案)」」を読んだ時、どんな感想を持ちましたか?

僕もこれまでいろんな会社で「タスクフォース」等のメンバーになって「組織の体質改善」とか「治験プロセスの改善」等を検討したことがあります。

そのタスクフォースの検討結果が出て、それを社内のみんなに発表すると、最も多い反応は「そんなの無理。しょせん絵に描いた餅。」というもの。

次に多い反応は「興味なし。勝手にやって。」というもの。

三番目にやっと「へ〜〜、そんなことやるの?」と少しだけ興味を持ってくれます。



とにかく、「批判」が多いのにはうんざりします。

上記のアクションプランを見て、「そんなの無理」と思った人、どこが無理ですか?

「全部、無理!」・・・なるほど。

でも、それでは問題は解決しませんので、「どこが無理」なのかを一個、一個、特定してみてください。

例えば「治験ネットワーク」を構築して、「あたかもひとつの施設」にすることが無理、というように。

では、何故、それが無理だと思うのか、その理由を教えてください。

なんとなく、ではなく、何故、あなたは無理だと思うかを教えてください。

たとえば、「そんなマネジメントをできる人がいるとは思えない」とか「病院ごとのシステムが違うのだから、それをひとつにするなんて無理」というように。

では、次に、それを解決するにはどうしたらいいかを考えていきましょう。

「マネジメントできる人がいるとは思えない」なら、「マネジメントできる人を作る(育成する)」という手段が見えてきます。

「病院ごとのシステムが違う」なら、「それらのシステムの違いを回避する方法を考える」というように。


大事なことは「漠然と無理」と批判するのではなく、個別に「これは、こういう理由で無理だと思う」と、どんどん具体的な問題に落とし込んでいくことです。

「批判」するなら「代案」を出す。

それが無理なら「理由」を述べる。

これが仕事の基本です。


生産的な仕事をしましょうよ。

消耗する仕事はお互いのためになりません。


ところで「マネジメント」とは何でしょうか?

ドラッカーの「エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則」には次のように説明しています。


●マネジメントの3つの役割

(1)自らの組織に特有の使命を果たす。

マネジメントは、組織に特有の使命、すなわちそれぞれの目的を果たすために存在する。

(2)仕事を通じて働く人を生かす

(3)自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する。


一般的に「マネジメントする」という感じと、なんか、ちょっとイメージが違いますよね。

もっと簡単に言うと「組織」に「目標」を与え、「目標」を管理することです。



誰もがマネジメントに参加しています。

あなたも「臨床研究・治験活性化5か年計画」のマネジメントに参加しています。(という意識が大事。)

何故なら「臨床研究・治験活性化5か年計画2012 アクションプラン」は、今すぐ、あなたに影響することもありますし、3年後、5年後のあなたに影響するのですから、あなたも治験の業界に身をおく限り、巻き込まれることは不可避です。

だから、「批判」ではなく「解決策」を!

他人ごとではなく当事者としての意識を!


それにね、そのほうが楽しいよ。

あなたもアクションプランの当事者なのです。



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posted by ホーライ at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 治験の活性化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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