僕もこれまでいろんな会社で「タスクフォース」等のメンバーになって「組織の体質改善」とか「治験プロセスの改善」等を検討したことがあります。
そのタスクフォースの検討結果が出て、それを社内のみんなに発表すると、最も多い反応は「そんなの無理。しょせん絵に描いた餅。」というもの。
次に多い反応は「興味なし。勝手にやって。」というもの。
三番目にやっと「へ〜〜、そんなことやるの?」と少しだけ興味を持ってくれます。
とにかく、「批判」が多いのにはうんざりします。
上記のアクションプランを見て、「そんなの無理」と思った人、どこが無理ですか?
「全部、無理!」・・・なるほど。
でも、それでは問題は解決しませんので、「どこが無理」なのかを一個、一個、特定してみてください。
例えば「治験ネットワーク」を構築して、「あたかもひとつの施設」にすることが無理、というように。
では、何故、それが無理だと思うのか、その理由を教えてください。
なんとなく、ではなく、何故、あなたは無理だと思うかを教えてください。
たとえば、「そんなマネジメントをできる人がいるとは思えない」とか「病院ごとのシステムが違うのだから、それをひとつにするなんて無理」というように。
では、次に、それを解決するにはどうしたらいいかを考えていきましょう。
「マネジメントできる人がいるとは思えない」なら、「マネジメントできる人を作る(育成する)」という手段が見えてきます。
「病院ごとのシステムが違う」なら、「それらのシステムの違いを回避する方法を考える」というように。
大事なことは「漠然と無理」と批判するのではなく、個別に「これは、こういう理由で無理だと思う」と、どんどん具体的な問題に落とし込んでいくことです。
「批判」するなら「代案」を出す。
それが無理なら「理由」を述べる。
これが仕事の基本です。
生産的な仕事をしましょうよ。
消耗する仕事はお互いのためになりません。
ところで「マネジメント」とは何でしょうか?
ドラッカーの「エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則」には次のように説明しています。
●マネジメントの3つの役割
(1)自らの組織に特有の使命を果たす。
マネジメントは、組織に特有の使命、すなわちそれぞれの目的を果たすために存在する。
(2)仕事を通じて働く人を生かす
(3)自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する。
一般的に「マネジメントする」という感じと、なんか、ちょっとイメージが違いますよね。
もっと簡単に言うと「組織」に「目標」を与え、「目標」を管理することです。
誰もがマネジメントに参加しています。
あなたも「臨床研究・治験活性化5か年計画」のマネジメントに参加しています。(という意識が大事。)
何故なら「臨床研究・治験活性化5か年計画2012 アクションプラン」は、今すぐ、あなたに影響することもありますし、3年後、5年後のあなたに影響するのですから、あなたも治験の業界に身をおく限り、巻き込まれることは不可避です。
だから、「批判」ではなく「解決策」を!
他人ごとではなく当事者としての意識を!
それにね、そのほうが楽しいよ。
あなたもアクションプランの当事者なのです。
■■■ ホーライ製薬・・・架空の製薬会社の日常 ■■■
↓
●ホーライ製薬・・・架空の製薬会社の日常
■■■ モニターへの道(一人前のモニターになる方法、モニターの教育方法) ■■■
↓
●「臨床開発モニター、治験モニターへの道」(優秀なモニターになる方法、モニターの教育方法)
●●●週刊モニターとCRCのためのGCPメルマガ登録はこちら●●
↓
●週刊モニターとCRCのためのGCPメルマガ
■■■ 日刊:モニターとCRCのためのGCPメルマガ(日刊)登録はこちら ■■■
↓
●日刊:モニターとCRCのためのGCPメルマガ
●塚田 淳彦 (ホーライ) facebook
http://www.facebook.com/atsuhiko.tsukada