2011年07月02日

明日の坂本竜馬​はどこにいるのだろう​?

歴史を作るのは「時代」か「人」か、と聞かれたら「人」だと僕は答える。

先週の日曜日で終わった「仁-Jon-」を見るまでもにないげ、「幕末」という時代に「坂本竜馬」という「人」がいなかったら、明治維新は30年は遅れたことだろう。

たとえば「遺伝子レベル」で生物学を探求できるようになった「20世紀」という時代に「ワトソンとクリック」がいなかったら、「DNA」の構造解明は10年は遅れただろう。

物理学でいうなら「アインシュタイン」だ。



今日の話題は「歴史」ではなく、「あなた」が「坂本竜馬」だということ。

あなたが治験の歴史を変えることができる、ということ。

少なくとも歴史の傍観者は止めよう。



たとえば、ここに「治験等の効率化に関する報告書」というものがある。
    ↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001f1rr-att/2r9852000001f27x.pdf

こういう報告書を見てどのような反応を示すかというと「こんなの無理に決まっている」という反応と「ふーん」という反応と「よし。これで動こう」というようなもの。

大きくいってこの3パターンだ。



「ふーん」というのが傍観者の反応になる。

「こんなの無理に決まっている」という否定者はどんな時代のどんな問題にも存在するので、無視していい。


重要なのは「よし。これで動こう」という人たちだ。

そんな反応をしたあなたは不安がることはない。

たとえば、こんなニュースもある。
  ↓
東京大(浜田純一学長)が、入学時期を春から秋に移行する方向で検討を始めている。
  ↓
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110701k0000e040056000c.html

こういうことを実践しようとすると、細々とした問題があり、それを逆手にとって反対する人たちがいるので、それに怯むことなく進む気概と決意が必要だ。



「サンプリングSDV」でモニターが品質保証をしようと思ったなら、それを実践すればいい。

わざわざ総合機構の人に「当社はサンプリングSDVをやっています」なんて言う必要はさらさらない。


業界内や社内から反対の狼煙があがるだろうけれど、気にしなくていい。

歴史を作るのは時代ではなく、「人」なのだ。


21世紀に入って10年。

「国際共同治験がトレンド」という時代。

「ドラッグラグが問題だ」という時代。

「公知申請」などというものがまかり通る時代。

「ICH-GCPが黒船として日本にやってきて15年」という今。


日本の治験が大きく変わっていい時代になってきた。

治験の坂本竜馬は「あなた」だ。

それとも違う?


ならば、明日の坂本竜馬はどこにいる?



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posted by ホーライ at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 治験の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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