2011年04月17日

本当に、その仕事をやる必要があるの?

「治験薬」は結果が全てだ。

その「治験薬」がどういう経緯で発見さらたのか、とか、どういう戦略で開発を始めたのかとか、全く関係ない。

「安全性」と「有効性」が証明できない限り、どんなに画期的な合成方法で作られた化合物だろうが、どんなに新鮮な技術で遺伝子組み換えを使って作られた化合物だろが、全く、関係ない。

開発に何億円かけようと、何百人を投入していようが、世界同時開発だろうが、一切、関係ない。



逆に、誰もが知っている合成方法で作られたり、身近な植物から簡単に見つかったとか、そういうものでも、「安全性」と「有効性」が証明できれば、りっぱな「新薬」になる。

「結果」が全ての厳しい世界と言えば、厳しい世界だ。



これは「治験薬」に限らない。

私たちの仕事でもそうだ。

どんなに残業しても、それが「成果」に繋がらないと、それは評価されない。

逆に、定時にさっさと帰宅しても、期待以上の「成果」を残せたら、評価される。



ここでいう「成果」とは何だろう?

まず医薬品業界とは言え、全て営利企業、組織なので、「サービスなり、物品を世の中に提供して、世の中から金銭が入ってくる」ことは「成果」と言えよう。

話を簡単にすると、どんなに学歴が高く、医者からの信頼が厚いMRであったとしても「売上げ」に繋がらないと「評価されない」。

逆に、平凡な学歴で、どうってことのないように見えるMRであったとしても「売上げ」が高ければ、「評価される」。


治験の世界で言うと、「治験の促進」に繋がれば「成果」になる。

抗がん剤の治験を担当していると「奏功率」が高い結果を残すと、それも「成果」になる。

だから、モニターなどは「運」にも左右される。

「効果がするどい」治験薬を担当すれば、医師からの期待も大きいので、治験が速く進み、効果も証明でき、「成果」になる。

でも、こういう治験を担当しても、「できないモニター」はやっぱり、「できない」ままでいる。


会社の売り上げに直接関係しそうにない職場だったとしても、仕事の効率を著しく高めると、「人件費の節約」という形で「成果」になる。

ただ、面白いのは、たとえ「治験」が失敗(有効性を証明できなかった)しても、優秀なモニターは必ず「目を見張る」働きを示す。

ただし、それは「長時間働いた」というようなことではない。

別のプロジェクトにも使えるシステムを考えたり、新しいモニタリングツールを開発したり、チームを超えて組織全体に影響を及ぼすような「仕事」をする。



私たちは「多忙」だと、つい「仕事をした気分」になるが、そういう思考方法は断ち切ったほうがいい。

大事なことは「仕事を選ぶ」ことなのだ。

私たちに与えられた唯一の公平な財産は「時間」だ。

そして、時間は無限ではない。

だから、つまらない仕事にかまけていると、あっという間に浪費することになる。

今、目の前にあるその仕事は、あなたの貴重な「時間」を使ってもいい仕事なのか、常に自問してみよう。

定時に帰宅しても、人の3倍の「成果」を出したり、組織全体に影響する「成果」を出す人が、どんな組織にも必ずひとりはいる。

そういう人を目指すのだ。

すぐには、そう簡単に、そういう「できる人」にはなれないが、「そうなろう」という意思が大切なのだ。

そういう考えを持って働くと新入社員でも3年で「できるモニター」になりうる。



ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進博士は言っている。

「ひとりの科学者の一生の研究時間なんて、ごく限られている。研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでいたら、本当に大切なことをやる暇がないうちに一生が終わってしまうんですよ。」

その仕事は本当に「やるべき価値のある仕事」なのか?

どうですか?




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posted by ホーライ at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の基本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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