2011年03月26日

『東日本大震災と製薬業界と個人と』

まず、最初に、この度の震災で被害をこうむられた方々にお見舞い申し上げます。

また、数多くの亡くなられた方々に対してご冥福をお祈り致します。



今回の大震災は製薬業界にどのような影響を与えただろうか?

まずは、身近な例から。

僕の家内は調剤薬局で薬剤師をやっている。

東京の調剤薬局で困っているのは、計画停電だ。

今の調剤薬局は処方箋のレセプトへの入力や患者データを全てパソコンでやっているし、さらに調剤料の計算などもそうだ。

停電になると、まず、それが使えない。

家内の調剤薬局で対応した方法は、まず、慢性疾患の患者さんの来院スケジュールの把握だ。

2週おきの水曜日とか4週おきの金曜日、のように定期的に治療を受けている方が、この停電の日に来るかもしれないということで、事前に、調剤を済ませておく。

たとえば、分包機が使えるうちに、分包をしておく。

これは、近所の医院とも連携をとりながらやったらしい。

お金の計算はどは、手計算で、レセプト等のへの入力はあと回しにして、とにかく薬を貰いにくる患者さんを最優先した。

予約制の病院には、その日に予約されている患者さん情報を入手し、これも停電前に調剤しておいた。


次に、停電で困ったのは「電子量り」が使えない、ということだ。

天秤の時代じゃないからね。今後は『分銅天秤』も調剤薬局では必須かもしれない。(あると便利だ。)

これがないと、散剤の微妙な配合ができない。

そこで、「自家発電機」(事前に充電しておくタイプ)を購入したらしい。


基本、関連病院が計画停電で休診となると、門前薬局も休むところが多いらしい。

僕が通院している精神科クリニックでも、電気を使う診察は全くしないのだが、計画停電で休診となってしまった。



次に薬の製造関係だが、東北や関東北部に製造工場を持っている製薬会社が、製造できない事態に陥っている。

最も顕著な例は、「チラージン(レボチロキシンナトリウム水和物)」だ。

これは甲状腺ホルモン製剤で、甲状腺機能低下症に使われる。

この薬のほとんどのシエアを作っているのが「あすか製薬」で、福島県いわき市にある「いわき工場」の生産設備等の一部に被害が発生した。

そこで、緊急輸入や委託会社による生産などで急場をしのでいる。
      ↓
http://www.aska-pharma.co.jp/pdf/company/news20110325


ほかにも「ツムラ」は茨城工場の代わりに静岡向上に生産計画を変更している。
      ↓
http://www.tsumura.co.jp/emergency/index.html



被災地に対する製薬業界の支援状況だが、たとえば製薬協が医療用医薬品 約70tを各避難所に送る。
      ↓
http://www.jpma.or.jp/media/release/pdf/110323.pdf


被災地で、慢性疾患に罹られている患者さんに対しては保険証などがなくても診察可能にしているし、不足気味の薬の調整を各医学団体、学会がやっている。
     ↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000154aa.html


日本薬剤師会ではボランティアの薬剤師に対する情報を提供している。
     ↓
http://www.nichiyaku.or.jp/shinsai/?page_id=403


日本医師会でも救援活動を支援している。
     ↓
http://www.med.or.jp/shirokuma/no1408.html




今、私たちは未曽有の天災にみまわれいてる。

団体で活動できる方は、団体を通して。

また、個人でボランティアに通う人は、ボランティア活動を通して。

義援金へ募金する方は、募金を通じて。

節電を実施している方は、節電を通して(僕の会社が入っているビルは、ビル全体で通常の半分以下の蛍光灯しかつけていない)。


この国家的危機を乗り越えよう。





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ラベル:東日本大震災
posted by ホーライ at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 製薬業界の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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