2010年10月30日

■バイオベンチャーを育てる 奇跡のバイオ医薬品「レミケード」とiPad

レミケードはジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社セントコアによって作られた奇跡の医薬品で、1998年、最初にクローン病治療薬として承認された。
今日、レミケードはさらにリウマチ、乾癬、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎など、多くの病気に使われている。


●レミケード ⇒ http://www.riumachi21.info/patient/antibody.html



1つの薬がなぜ、そんなに多くの違った病気に効くのか?
レミケードを作った研究者は、ある病気の根底にある原因が、関係なさそうに見える病気のそれと共通していることを発見した。

先に述べた病気はすべて、免疫介在性炎症疾患(IMID)と呼ばれ、普通に体内にある物質や組織に対して免疫反応が起きてしまう病気である。
この種の病気で共通に関与しているものはサイトカインである。

サイトカインの一種に腫瘍壊死因子(TNF)がある。
TNFは、もともと健常人の体内で炎症や免疫活動に関係しているタンパク質だ。
しかし、これが過剰に生産されると有害となり、特に慢性炎症状態や自己免疫疾患などでは非常によくない働きをする。
だから、TNFの作用を抑えることは、炎症反応を抑えることになる。

こういう話は僕が大学を卒業して働き始めた頃に、出始めた夢物語だった。
原理は分かっているけれど、じゃ、どうすればコントロールできるのか、暗中模索だった。

TNFの抑制はバイオテクノロジー産業での飛躍的な進歩によって可能になった。
ほんの10年前のころだ。


セントコア社は1979年、生化学者フーベルト・シューメーカー(28歳)とベンチャー投資家マイケル・ウォールの2人によって設立された。

バイオ企業を興すにはいい時期だった。
セントコアが設立された頃、ウォール街の投資家たちはバイオテクノロジー産業を、可能性を秘めた大鉱脈とみなしていた。

同じ頃、1975年にビル・ゲイツがマイクロソフトを創業し、1976年にスティーブ・ジョブスがアップルを設立している。


セントコアは、モノクローナル抗体が多くの病気を特異的に治療・診断するのに使われ得るという前提で設立された。

1982年にセントコアは初めての製品として、狂犬病ウィルスを検出する診断キットを発売する。

ハーラン・ワイスマンはジョンズ・ホプキンス大学医学部の助教授から1990年にセントコアに入る。
90年代にセントコアの臨床開発部門の責任者を務め、後に研究開発全体の責任者になった。

89年夏、ワイスマンはヘッドハンターからの電話で、セントコアの名前を聞かされた。「そんな会社は聞いたことがない」とワイスマンは言った。
「ジョンズ・ホプキンスでの仕事にたいへん満足している」とヘッドハンターに言った。
ところが「ちょっとだけでいいので、そこの人たちと会ってみないか」と勧められる。


「僕は、そんな話、しばらく放っていたんだけれど、10月になってセントコアに行きました。
そこで会社の重役や研究者と会って、すっかりセントコアが気に入ってしまった。
以前はジョンズ・ホプキンスのような、名声ある最先端のアカデミアの研究施設にいれば、何か面白いことにぶつかると信じていました。
セントコアの人たちに会ってみると、そのエネルギー、わくわくした感じ、そして情熱が信じがたいものでした。
まるでサイエンスに常に革命が起こっているように見えるほどでした。」


そうなのだ。これなのだ。(やっと言いたいとこまでやってきた。)

熱く語る人がいなかったら、相手に情熱なんて伝染しない。


アップルを作ったスティーブ・ジョブスもその『情熱と夢を語る熱いやつ』だけで、優秀な天才技術者と資金を集める天才だった。

今、日本で、製薬関係のバイオベンチャー企業はどれだけあるのだろうか?

(参考 ⇒ http://tng.blog37.fc2.com/blog-entry-246.html )



●大阪ではこんなこともやっている。
    ↓
http://www.drugtech-patent.jp/j/

大阪商工会議所がシーズを持っている人と開発できる人を結び付けてくれる仕組みだ。


●さらに大阪では、こんところでも頑張っている。
    ↓
http://www.osaka-bio.jp/chiken/index.html



●国立がん研究センターも頑張ってくれそうだ。
    ↓
http://mainichi.jp/select/science/news/20101022ddm008040068000c.html


●九州大学も負けていない。
    ↓
http://sankei.jp.msn.com/region/kyushu/fukuoka/101022/fkk1010220315002-n1.htm


このようなネットワークやベンチャー企業は熱い魂を持っている数人の人たちで成り立っていると言ってよい。

みんなも新薬にかける熱い夢を語ってください。
その熱い魂が天才研究者の心を掴み、ベンチャー投資家から資金を集めてくれます。

次なるブロッグバスターを自力で開発できなかったビッグファーマが、この手のバイオベンチャーを吸収・合併している昨今。

あなたもバイオベンチャーの社長として大学で眠っているシーズを発掘し、ベンチャー投資家を説得して、夢の新薬を世の中に出してみませんか?

え?ムリだって?

そう思うなら、これを見て。
   ↓
http://www.papa-okusuri.jp/

(あるいは、こちら ⇒ http://blog.goo.ne.jp/kobeyanikkinew/e/278ab22554d15bd158aa3c2432d84fbe )

(さらに、こちら ⇒小さな命が呼ぶとき ⇒ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796677844/horaihonoyomu-22

7月24日公開のハリソン・フォード&ブレンダン・ブレイザー主演『小さな命が呼ぶとき』のモデル自身が明かす、感動の手記。
4万人に1人しか発症しないといわれる「ポンペ病」=遺伝子の先天代謝異常であるこの病気には、薬がない。筋肉が衰え、成人するまでに死に至るという難病である。
ポンペ病と診断されたわが子2人を救うため、ジョン・F・クローリーは知識もないままに医療界に飛び込んだ。新薬を開発するために。
バイオテック・ベンチャーを起ち上げ、自らの力で奇跡を起こした男の半生と家族の絆を綴った感涙の物語。



事実、僕の20年前の同僚が、何人もベンチャーの社長や取締役に収まっている。

どう、やる気になってみた?

え?僕? 人に言うばかりで自分はしないの? 僕はホーライ製薬があるので・・・・・・。




■ホーライ製薬(架空の製薬会社の日常)
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