2010年10月02日

■今月(10月)は乳がんについて考えよう

ピンクリボンフェステバルについて( http://www.pinkribbonfestival.jp/ )


「ピンクリボン」は、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。

ピンクリボン運動は、8人に1人の女性が乳がんを患うといわれているアメリカで、1980年代から盛んになりました。
行政、市民団体、企業などが乳がんの早期発見を啓発するためのイベントを開催したり、ピンクリボンをあしらった商品を販売して、その売上の一部を、財団や研究団体に寄付するなど、ピンクリボン運動に積極的に取り組みました。
その結果、乳がん検診受診率が高まり死亡率は低下しました。


・・・・・・と言うことで、今月は乳がんについて考えてみよう。

実は、私の家内は、10年前、乳がんが右乳房に見つかり、手術した。

乳がんが発見されたきっかけは、乳離れしていなかった小学校3年生の息子だ。
10歳になっても母親の乳房を触ってないと眠れないという息子に、「はやく乳離れしなさい」と言っていたのだが、この息子がある日「お母さん、こりこりがあるよ」と家内に言った。
(この時点で私は何も知らなかった。)

気になった家内は、近所の内科医にまず診察してもらった。
「たぶん、大丈夫だと思うけれど、近所の外科医にみてもらって」と言われた。
そこで、今度は外科にいった家内は、今度は「隣の市にある中央病院で精密検査をしてもらったらいい」となった。
(この時点でも、まだ私は何もしらなかった。)


隣の市にある大きめの中央病院の外科で家内はマンモグラフィーと組織診をしてもらう。
担当医から「結果は来週出るので、ご主人と一緒に来てください。」と言われた。

ここで、初めて私は、家内のグリグリについて知らされる。

検査の結果を聞きにいった時、家内がまず先に診察室に入り、少ししたら、涙を浮かべながら、「入ってきて」と私を呼んだ。

診察室に入ったら医師から「奥さん、乳がんです。」とはっきりと言われた。
カルテにも「breast cancer」と書かれているのが見えた。

そこで、私はまっしろになった。

その先、何故そんなことを言ったのか、今でもよく分からないが、こんなことを私は言った。

「あの、私、タキソテールを開発していました。卵巣がんですけど」と。

すると、医師は「あぁ、それなら話が早い。私はタキソテールの乳がんの治験をやっていましたよ」と、家内の乳がんのステージ等について話し始めた。

結局、ステージ1の早期発見だった。
腫瘍の大きさは1センチ程度。

家内と医師と私の三人での相談で乳房温存法ではなく、右乳房とリンパ節の完全切除にした。

手術には私が立ち会い、切除された、青白い乳房を見せられながら、医師の説明を聞いた。


医師「ここが癌だね。ずっとこのリンパに沿ってあとで検査するけれど、多分、リンパへの転移もないだろう。」

私「はい、わかりました。」

医師「これから子どもを作るつもりある?」

私「いえ、ありません。」

医師「あぁ、そう。それなら、再発防止のためにリュープリンを5年以上、使いたいけれど、どう?」

私「はい、それでお願いします。」



●リュープリン
   ↓
http://www.gsic.jp/medicine/mc_01/leuplin/



医師「さいわい、タキソテールを使わなくてもよさそうだな。」

私「助かりました。」



●タキソテール
   ↓
http://www.gsic.jp/medicine/mc_01/06/




医師「ところで、息子さんが乳がんを見つけたんだって?」

私「はい。親孝行の息子です。」

医師「普通は、ダンナが見つけるんだけどな。」

私「はぁ。」

この家内の乳がんの発見⇒手術⇒リハビリという間、実は私はビジネスシーンで、かつてないほど、多忙を極めていた。
日本QA研究会( http://www.jsqa.com/ )で、あるチームのリーダーを任されていて、「システム監査について」というパネルディスカッションを企画、開催を計画していた。
また、私が勤めていたローヌ・プーランローラーがヘキスト ジャパンと合併することになっており、私はローヌ・プーランローラー側の合併隊長をやらされていた。
その合間をぬって、家内の手術、入院があった。
家庭的には、3人の子どもの面倒を見ながら、家事もやっていた。

これだけ、多忙を極め、肉体的にも精神的にも限界にきている時は、私はいつも「これはドラマの一部で、僕は、たまたまその役割を演じているのだ。そして、この役割は3月で終わりだ」と思い込んでやることにしていた。
そうでなかったら、きっと「変になっていた」だろう。


家内はそれから毎年1回、マンモグラフィーと骨シンチを、場合によってはエコーやMRIも使って診察されているが、本当に幸いなことに、今のところ再発はない。
(今も、通院している。)

リュープリン等で治療していた時は、治療費の高さが気になった。
今でも、がん患者は経済的な理由で、治療を断念している人もいるという。
また、高度先進医療などにかかりたいと思ったら、300万円程度は覚悟しないといけない。(最近は、この高度先進医療をカバーできる医療保険もあるが。)

風邪薬などの自己負担率を7割以上にしてもいいので、その分、薬の値段が高い疾患領域(がんに限らず)では自己負担率を下げてほしいものだ。


会社に勤めていると年に1回、健康診断があるけれど、専業主婦やパートの主婦は健康診断が無い。(やろうと思えば、いくらでもできるけれど。)
がんの治療は何と言っても「早期発見」だ。
そのためにも、40歳を超えたら年に1回、マンモグラフィを受けよう。
乳がんは自分でも乳房を探ることで見つかることもあるので、定期的に自分で(あるいはパートナーに)、検査してみよう。


●乳がん患者の読売新聞記者のブログ
    ↓
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=243




私の場合、今年の健康診断から「前立腺がん」の検査も入ってきた。
PSAの検査だ。


●前立腺がんのPSA検査
  ↓
http://www.beckmancoulter.co.jp/campaign/blue_clover.html


■がん対策情報 〜 がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会の実現のために 〜
平成22年度がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン
  ↓
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan.html



秋の健康診断がくると、毎年、「今年もなんとか1年、生き延びた」と思うのでした。



■ホーライ製薬(架空の会社の日常)
http://horaiseiyaku.seesaa.net/

■ハードボイルド・ワンダーランド日記
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■ホーライのブログ集
http://knowledge-forest.seesaa.net/



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この記事へのコメント
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Posted by ルイヴィトン 採用 at 2013年08月16日 20:40
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