2014年01月25日

「本当のこと」は分からないけれど

母が脳梗塞に倒れて「要介護」状態になって初めて、「介護」にまつわる問題が分かる。

今週の「ホーライ製薬」は「小児の治験」がテーマだけど、小児の薬の必要性も、自分の子どもが難病等にならないと本当のところは、実感として分からない。


でも、できるだけ、僕たちは想像力を働かせるべきだ。

小児に対する治験、オーファンドラッグ、ドラッグラグ、介護、認知症・・・・・具体的なことをその状態になったように想像してみる。

そして、その問題を解決すべき、努力する。

問題なのは「考えようとしない」ということだ。

僕たちは薬や医療機器に関わる世界で働いているのだから、そのことを真剣に考えるべきだ。

今すぐに答えが見つからないとしても、「考え続ける」できだ。


本当のことは、自分がその状況に陥らないと真剣に考えないから分からない。

でも、そうだからといって、諦めずに「考える」。


日本の医療の問題。

新薬開発の問題。

他人事ではない。



日本版NIHの骨子が見えてきた。
  ↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/


これとて、僕たちは他人事のように思っていないだろうか?

僕たちは「必ず」将来、介護が必要で、薬が必要で、医療機器のお世話になる。

全てを自分自身、家族のことだと思って、考え直してみよう。

そうするだけ、世間から入ってくる情報も違ってくる。

(僕も、この2カ月でなんと、世の中には介護の問題を発信しているニュース、新聞、テレビ、マスコミが多いことか、と気づいた。)




大事なことは諦めずに考えることで、考える続けることだ。



posted by ホーライ at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 新薬を開発するということ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月19日

『医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬』解消の首謀者は誰だ?

問題は、臨床の現場で必要性が訴えられているのに、開発されていない、いわゆる「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬」だ。

それが、ようやく、メドが立ってきた。

私も54歳であり、この業界に入って25年以上も働いているので、本音と建前があることぐらい知っているが、だからといって、「その薬は、開発してもペイしないよ」等という言葉を許すわけではない。

製薬会社の中では「患者さんの声にお応えする」などという意味のキャッチフレーズを使っている所が多い。

『アンメット・メディカル・ニーズ』(未だ満たされない医療上の必要性。患者様や医師から強く望まれているにもかかわらず有効な既存薬や治療がないこと。)に応える、等とカタカナ用語で最先端の医療ニーズに応えるみたいな、ことを言っている会社もある。

その『アンメット・メディカル・ニーズ』を、新規の化合物や新規の対象疾患に求めるのではなく、今、現在、海外では当たり前にように使われていて、日本では使えない薬を日本で使えるようにする、のが先なのだ。


ところで、どうして、こんなに急に『医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬』を解消する方向で動きが出てきたのだろう?

学会からの要望というのもあるが、その前に、そもそも、誰かが旗振りをした人がいるはずだ。

それは厚生労働省の官僚やお役人かもしれないし、学会の実力者かもしれない、あるいは、患者団体の代表者かもしれない。

いずれにしても、その旗振りをした人が「一番」偉い!



解決していない問題を看過することなく、そこにこだわりを持つ。

ひとくせもふたくせもある、製薬業界を忍耐を持って説得する、交渉する(あの手、この手で)。

さ、次はきみの番だ。

きみが旗振りをするのだ。

きみの決意と、意欲と情熱さえあれば、できる。(しかも「決意」とか「意欲」とか「情熱」などは全て、無料で手に入る。)

本当に患者が困っていることを、患者本人と患者の家族の立場に立って考えることができる人が私たちには必要なのだ。

奇麗事を言うだけでなく、評論家でもなく、地味で、儲けが少なくても、本当にニーズがある薬を開発しようという強力な意志。


これから、世界を変えるのは、そういう人だ。

そして、それはきみであっていけないことは全くない。

posted by ホーライ at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 治験の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月10日

僕たちは本当は弱いのだから

僕たちの心は弱い。

誰もが「聖人君子」とは限らない。(と言うか、限らないほうが多い)

「つい」とか「魔がさして」とかね。

赤信号を無視したことがない人なんていない。

自動車で30Kmの制限速度を守らない人も多い。


まず、「自分は誘惑に弱いのだ」という認識を持とう。

僕もあなたも「誘惑にかられて」はめを外す可能性は大いにあることを自覚しよう。

それが「人間的だ」「人間臭い」という見方もできる。

そう。そういうことが許される場面もある。

でも、そういうことが許されない場面も、もちろん、ある。


治験の世界は「誘惑にかられて」はいけない世界だ。

僕だって、いつでも真っ正直に生きているわけではないが、「この瞬間」だけは「きちんと」する。

データを書き換えたところで何も残らない。

もし、データを書き換えた薬をあなたの最愛の人が使うとしたらどうだろう?

自分のために、そしてあなたの最愛の人のためにデータは「そのまま」にしておく。

自分の尊厳のために。

最愛の人の命のために。

最低限は守ろう。




「赤信号」はみんなで渡っても「赤信号」なのだ。

それは無秩序だ。


あとに続く人が「この世界で働きたい!」と思ってもらうためにも。

僕たちが、今、しないといけないことがただ1つだけある。

それは、「ルールを守る」ということだけだ。

誰が見ていようと、誰が見ていないだろうと。

自分のために、ルールを守る。

自分の最低限の尊厳のために、ルールを守る。


そんな簡単なことが守られないのならば、この世界はもう終わるだろう。

どんなシステムを作っても、最後は「人間の心」だけが歯止めだ。


あなたの態度があなたを守る。

あなたの行動だけがあなたを守る。


気持ちよく、生きたいよね。


最後に。

あなたのために戦え。

あなたのためだけに戦え。



●国主導のアルツハイマー病研究で改ざんか 厚労省調査
   ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140110-00000011-asahi-soci


●厚労省、「ノバルティス」を薬事法違反容疑で刑事告発へ
   ↓
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260794.html


●シミック子会社、小林製薬の臨床試験数字改ざん認める
   ↓
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140108cbbo.html


●臨床研究の不適切事例137件
   ↓
http://www.cabrain.net/news/regist.do;jsessionid=CB8575391BC277D542B216B7FAF3F459


posted by ホーライ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 治験の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月04日

今年の抱負は?(自分の強みを3倍にする。)

今年はあなたの強みを今の3倍にする。

他者の追随を許さないほどにまでする(例えば、治験に関連するブログの情報量とか^^v)。

徹底的にその能力を伸ばす。


苦手なことは、まぁ、人並みにできるぐらいでいい。

嫌いなことに努力するよりも、好きなことに努力するほうが効果が高いし、そもそも楽しい。

努力が楽しいから、ますます、その能力が飛躍的に向上する。

「この仕事なら、あいつに頼めば、大丈夫」と言われるぐらいに。

まっさきにあなたの名前が誰の頭にも浮かぶぐらい、その道のエキスパートになろう!!


できたら、そういう分野を2つ持つといい。

例えば、ここにあるモニターがいたとしよう。

このモニターのA君は、英語なら同期の100人の中で1番だ。

さらに、A君はITのスキルも100人中1番。

となると、100*100=1万だから、A君は英語もITもできる1万人に1人のモニターになれる。

1万人に1人のモニターならば『伝説のモニター』になれる。


どう?

100人の中でこれは1番だ、という分野があなたにある?

僕には無理、私には無理、というあなた。

何が無理なの?

何が無理なのか分析してみよう。

そもそも、得意な分野がない、というなら、好きなことを思い浮かべてみよう。

時間がない、というあなた。

あなたは何のために生きているのか、考えてみよう。

あなたの時間の優先順位を見直してみましょう。



「別に、伝説のモニターになりたいと思わない。」というなら、それでもOK.

生きがいも働きがいもいらない、というならら、それでもOK.

あなたの人生はあなたのものだから。

ただ、今、見えている世界が全てだと思わないほうがいい。

あなたの知らない、ワクワクする世界があるかもよ。


そんな世界に行ってみたいと思わない?



posted by ホーライ at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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